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2007年2月22日 (木)

しつけ

ホーム着として愛用している、厚手のジャージのパンツ(いかにもオバちゃんぽい)。

いつのまにやらウエストのゴムが伸びて、半ケツ状態となってしまうのを承知で、そのままにして、はいていましたが、昨日さすがにたまりかねて、ゴムを入れ替えました。

これですっぽりとお腹を包み込めると思っていたのに、まだちょっと緩い。

入れたゴムを引っ張り出して、おっきな玉結びを2つ作って、はいてみたところ、今度は昼ご飯を食べた直後のお腹に、食い込むような気がしてきて・・。

加減というのは本当に難しいなあと、つくづく思います。

子育ても、そんなものと同じなのかなあ―

      *********

昨日の夕方、久しぶりに鬼のように子供たちを懲らしめました。

怒ったのではなく、まさに懲らしめたのです。

昨日の朝、登校前。

月、火曜日と続けて、夕方遅くまで近所で遊んでいたので、今日はコラショ(通信の教材)をやる日にしようねと、私と約束したにもかかわらず、まずAIがまた同じ下校班のSちゃんを連れて帰ってきました。

きちんと私との約束を覚えていた彼女は、ドアを開けて、「ただいま」の後、玄関先で座りこんで、「すこーし外で遊んでいい?」と恐る恐るといった感じで、私を見上げました。

「あれ?約束は?」

「あ、そうだった・・でもSちゃんが一緒なんだあ・・。RINちゃんが帰ってくるまで、外で一緒に縄飛びしていて、いい?」

「そ、じゃあRINちゃんが帰ってくるまでだよ。もう、すぐ帰ってくるはずだけどね。」

そう言って台所に戻った私は、「まったく~」と思いながらも、RINが帰ってきたら、Sちゃんを途中までAIに送らせていこうかななんて考えていたのですが・・

「ただいま!」と帰ってきたRIN。

一緒に入ってきたAIとSちゃんの前で、「きょう、Oくんと約束してきた!」と元気よく宣言。

OくんはSちゃんのお兄ちゃん。

前回にも書きましたが、この4人で週に一度はOくんの家やウチで、遊んでいます。

「やった~!じゃあ、3人でOくんちに行こう!」

さっきまでの上目使いはどこへやら。AIはもう上機嫌です。

「RINちゃん、朝の約束はどうした?」と私が聞いても、

「明日にするよ、明日!」とかる~く受け流されてしまいました。

ここでいつもの私なら、「なに~!」となりますが、Sちゃんが居る手前、豹変はできません。

ぐっと押さえて、3人を送り出した後、「帰ってきたら・・」とひとり、鬼の形相。

同じく小学校低学年の頃、今と違って、平和な世の中だったので、私は毎日のように近くの公園へ行っては、友達と遅くまで遊びつづけ、母との約束の時間まで帰れなかったこともしばしば。

そのたびに怒られ、鬼の形相をした母に、自転車で裏の林まで連れていかれ、捨てるように置き去りにされたことも2、3度。

そのうち1度は、木に縄で縛り付けられて、捨てられたくない一心で、必死で縄を解いた私が、泣き叫びながら自転車の親を追いかけると、それを恥ずかしく思った母親が、家に入った途端また雷のように怒り―

そんなふうに、今から思えば虐待じゃないかというようなことはしょっちゅうでした。

私の母も、RINの祖母だけに、ちょっと普通の人ではありません。

人間関係がうまく築けない人です。

4回引越しをしましたが、近所とはいつも大喧嘩。

お隣なのに、口をきくことも無く、目を合わせることも無く。

子供心にそれは、とても辛いものでした。

近所だけではなく、母は家族でさえも、うまく関係を築けません。

RINの自閉症がわかってから、私は最近自分のこともよくわかるようになり、そうすると次第にこの母にも同じ困難なものがあったのだと考えるようになりました。

1年程前でしょうか。

家族の誰ともうまくいかないと、めずらしくこぼし始めた母が言いました。

自分の理想の人間関係について。

「近寄るなら、しっかりとじっくりとくっついていたい。ちょっとでも隙間ができるようなら、目の前にさえ居てもらいたくない。」

このひとことが、これまでの母のギクシャクとした人間関係の不思議を、しっかりとクリアにしてくれました。

今から思えば、母にもかなりの自閉傾向があり、それは人と人の距離を測ることができないという点で、かなり顕著に出ていました。

十数年前から、すでに心療内科に通い、薬無しでは生きていけないのではないかという感じです。

人に何かされたという記憶は、被害妄想も含めて、彼女の頭の中に、その日付までしっかりとインプットされています。

もともとの自閉傾向を野放しにしてきた結果、精神にも異常をきたすようになったんだろうなあと私はとらえています。

と、母の話はこのへんにして。

1時間後に車で迎えに行った私。

しばしSちゃんママとおしゃべりした後、子供ふたりを乗せて帰宅。

エンジンを切って、静かに幕開けです。

「さあて、今日は怒ろうと思っているんだけど・・」

後部座席に座っているふたりが、ギクッとした気配。

「なんでか、わかってるよねえ?」

すかさずAI。「約束、まもんなかったから・・」

その間、RINは「えっ、え?」と、もうしどろもどろ。

「さて、今日は車で寝てもらうか。ご飯は運んであげるから、ジャンバーも毛布もここにあるから。」

途端に「ギャー!置いてかないでー!!」と、ふたりの泣き喚き声。

「お母さんはふたりと約束をしたら、できるだけ守るようにしています。でもふたりがこうして約束をまもんないんだったら、お母さんもふたりとはもう約束もしないし、しても守りません!」

しばらく説教をした後、「10分間、ここで反省するように!」と言って、薄暗い車内にふたりを残して、家に入りました。

つんざくような、悲鳴に似たふたりの泣き声。

かわいそうかなと思いましたが、それでも我慢。

こうして、家の外に出して懲らしめたのははじめてです。

5分たって、迎えに行きました。

まだ泣き続けていたふたり。

「お母さん、捨てないでー」とAI。

以前、子供の頃怒られて、おばあちゃんに林に捨てられたと話したので、それが頭によぎったようです。

ふたりを落ち着くまで抱きしめて、約束を守ること、ふたりがどんなに大切かということ、ふたりのことを大好きだから怒ったのだということ、それを優しく語ります。

私の場合は、いつもこんなパターンです。

衝動的に怒ることよりも、こうして計画的に懲らしめるといった具合。

子供にとっては、きっとこの方が恐怖なのではないかと、最近は思い始めました。

      *********

ウエストのゴムとしつけ―

加減はいかがなものでしょうか。

また次回も話したいと思います。

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コメント

家もコラショやってます。帰って来たらやる、約束ですが、遊びたくてテキトーになる、いやいやになる。何度も怒りましたが、今は
「後に回すなら回すでいい、自分で決めなさい!」にしています。「やらない」は許しませんが、自分で決めたからには、遊びつかれていようが、見たいTVがあろうが、言った事はやりなさい!です。やる事を無理強いしても、本人の力にはならないですもんね~。今ではきちんとやれるようになってきました。
だた、アン☆ママ、約束も、臨機応変(笑)こうするとお互い話し合って決めれるから子供も自分で決めた手前楽ですよ。友人たちの前でも聞きやすいし(笑)使ってみたらいかがです~~??

投稿: だんご | 2007年2月24日 (土) 08:16


◆だんごさんへ◆

こんにちは!

だんごさんところもコラショやってますか?
RINはとても好きなんです、コラショが。
ところがAIは全然ダメ。
でもお兄ちゃんがやってるんで、こっちはいつやめてもいいって言ってるんだけど、やめようかと言うとやるんだと言い張る。
AIにはこういった面では、親の力が必要です。

臨機応変―
これが私には一番辛い言葉・・
これが少しでも身につくだけで、人生がかなり違うことは、自分でも百も承知なんですけどね。。トホホ。

投稿: アン☆ママ | 2007年2月24日 (土) 10:07

しつけ、大変だよね。

投稿: みゆきちゃん | 2007年2月25日 (日) 07:49


◆だんごさんへ◆

こんにちは!

「大変」に、自分が必要以上にしていることも認めてるんですが。。

投稿: アン☆ママ | 2007年2月26日 (月) 09:08

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